2015年4月3日金曜日

術後四十三日目:前方痔瘻シートン開始

お尻の状況に変化があったので報告します。

最近2週間ごとに通院してます。
本来なら次回は来週月曜日です。
しかし来週は予定が合わないことに出社してから気が付き、急遽昼休みを利用してクリニックに行ってきました。

空いてました。月曜の朝だと1時間待ちなのが、金曜の昼前だと待ちゼロでした。
次回からも金曜の昼にしようと心に決めました。

で、診察です。
「調子はどうですか」
と聞かれたので
「随分いいです。痛み止めも今朝から飲んでません。」
と伝えると
「じゃあ治療を次の段階に進めましょうか。今日は少し痛いことをしますね。」
と。
痛いこと?まじですか。それなら痛み止め飲んでくればよかった。。

肛門の右前方に浅い痔瘻、右後方に深い複雑痔瘻があります。
本丸である深い痔瘻と戦う前に、まずは浅い痔瘻を片付けるそうです。
片付け方はシートン法です。
細い紐を締めこんで徐々に肉を切っていきます。
数ヶ月かけて徐々に切っていって、最後はぽろっと紐が外れるそうです。
そうやって徐々に切ると、切ったそばから肉が再生していくので、筋肉を丸々切断しても肛門の機能が損なわれないとのこと。
今日はその締めこみ用の紐を、今入っているゴムと取り替えますよと。

「その前に、フリョウニクゲがあるので切りましょう。ちょっと痛いですよ。(看護師に向かって)ハサミください。」
フリョウニクゲ?
あ、不良肉芽?
肉芽って「にく」じゃなくて「にく」って読むんですね。
いやいや、そんなことより、ハサミで切るんですか?

不良肉芽。
傷を治すために盛り上がってきた肉芽が、勢い余ってコブのようになり、さらにそれが剥がれてピロピロしてたらしいです。
いらない肉芽。
不良肉芽は切り取ったほうが、早く綺麗に治るとのこと。
ハサミでジョキジョキ切ります。
ジョキジョキ感は伝わってきますが、思いのほか痛くありません。

「では、前の浅い痔瘻のゴムを紐に代えますね。痛いですけど頑張って下さい。」
と言って、なにやら太く冷たい器具がメリメリと肛門に入ってきました。
い、痛い。
横向いて寝て治療してるので、現場は見えません。
見えないと恐怖が増しますね。
冷たい感触から、おそらく金属製の肛門を広げる器具です。
その器具で肛門を広げた状態で、ゴムを抜いて紐を通します。
ゴムを抜いたり紐を通したりも痛いんですが、その金属の器具が痛い。
苦悶の表情を必死に抑えつつ痛みに耐え、処置が終了。
たぶん数分だったんですが、とても長く感じました。


「不良肉芽を切ったので、しばらく血が出るかもしれません。今日は紐を入れただけで、まだ締めこみは始めてません。次回からやりましょう。」
とのこと。
新しいガーゼをもらって終了。


診察が終われば、通院後の恒例、「いきなり!ステーキ」へ。
今日は痛い思いをしたので、自分へのご褒美として、ちょっと高めのリブロースステーキ400グラムを注文。
税抜き2,200円
肉のみ。


・・・焦げすぎ。
ランチどきにランチサービスメニューじゃないものを頼んだのがいけなかったのか。
クレームして取り替えてもらおうかとも思ったが、空腹と混雑と面倒臭さに負けて完食。
会計時に100円で肉マイレージ会員に申し込みつつ、「焦げてましたよ」と伝えておいた。
肉マイレージ会員は、食った肉のグラム数に応じて特典が受けられる。

いまこうして写真で見ても、かなり焦げてますね。
左奥とか。


牛と痔と言えば、我々と同じ痔瘻に苦しんだという夏目漱石の句を紹介したいと思います。

 秋風や 屠(ほふ)られに行く 牛の尻

痔瘻患者の悲哀がよくでていますね。
「秋風」を「春風」に入れ替えたら、手術前の心境に完全にフィットするなとか考えつつ、会社に戻って仕事して、家に帰って体重計ると87.7キロ。
この四日くらいでまた1キロ落ちました。
牛肉400グラム食ったのに。
糖質制限、すごいですね。

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